ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キュルテペ遺跡」の意味・わかりやすい解説 キュルテペ遺跡キュルテペいせきKültepe トルコ中央高原地帯カイセリー (カエサレア) の北東 20kmにある青銅器時代のテル。遺跡は直径約 1.5kmの円形を呈し,前期青銅器時代末 (前 2300頃) から鉄器時代のフリュギア時代 (前9~8世紀) までの居住地跡であることが確認されている。特に先ヒッタイト時代の層位 (前 1750頃) から出土した青銅製の短剣に刻まれた銘文により,ヒッタイト古王国時代の有力都市とされている。またテルの東に接して,アッシリア人の植民市跡が発見され (カネシュ) ,カッパドキア文書として流布していた古アッシリア語で記された楔形文書が大量に出土したことでも有名。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by