キュルテペ遺跡(読み)キュルテペいせき(その他表記)Kültepe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キュルテペ遺跡」の意味・わかりやすい解説

キュルテペ遺跡
キュルテペいせき
Kültepe

トルコ中央高原地帯カイセリー (カエサレア) の北東 20kmにある青銅器時代テル遺跡直径約 1.5kmの円形を呈し,前期青銅器時代末 (前 2300頃) から鉄器時代のフリュギア時代 (前9~8世紀) までの居住地跡であることが確認されている。特に先ヒッタイト時代の層位 (前 1750頃) から出土した青銅製の短剣に刻まれた銘文により,ヒッタイト古王国時代の有力都市とされている。またテルの東に接して,アッシリア人の植民市跡が発見され (カネシュ) ,カッパドキア文書として流布していた古アッシリア語で記された楔形文書が大量に出土したことでも有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android