普及版 字通 の解説
7画
(異体字)
10画
[字訓] かたい・おそれる
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
工+(けき)。工は巫祝のもつ呪器。左・巫の字は工に従う。は手で強くもち、また高く掲げる形。呪器を挙げて祈り、神意を求める。故に固の意、恐懼の意となる。金文の〔毛公鼎〕に「肆(ゆゑ)に皇天(いと)ふこと(な)く、我がに臨保し、丕(おほ)いに先王の配命を(かた)くせり」、「永く先王に(おそ)れあらしめん」のように用いる。・(恐)はおそらくより分化した字であろう。〔説文〕三下に「(いだ)くなり」とするが、その用義例なく、字義にも合わない。
[訓義]
1. かたい、かたくする。
2. おそれる、おそれつつしむ。
3. いだく、かかえる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 アグ・タスク
[声系]
〔説文〕に声として・・など五字を収める。は斧斤の柄を装着する(せん)で、最も固なるを要するところである。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報