普及版 字通 「キョウ・つらねる」の読み・字形・画数・意味
16画
[字訓] つらねる
[説文解字]
[字形] 会意
喬(きよう)+攴(ぼく)。〔説文〕三下に「するなり」とあり、喬(たて)(盾)を連ねて防禦とする意のようである。また字を喬声とするが、攴を加えるのは、喬を対象とする行為を示す字とみられる。〔書、費誓〕に「乃(なんぢ)の干(たて)を(つら)ねて、敢て弔(よ)(淑)からざること無(なか)れ」とあり、防禦用として周辺にめぐらす大きな盾が喬、それを連ねることをという。近時出土の中山王諸器のうちに、山字形の三鋒戟五器があり、これを列戟として門にならべ、聖所の呪禁としたようである。〔詩、風、清人〕に「二矛重喬」とあり、〔箋〕に、喬とは矛の柄の上部に毛羽などの呪飾を懸けるところであるとするが、〔費誓〕の文によって考えると、武器を連ねて威儀を示すことであろう。
[訓義]
1. 盾をつらねる、つなぐ、つぎあわす。
2. たて。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ―ヲツク・タテニ 〔字鏡集〕 タテヲツク・ウチツラヌ
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報