普及版 字通 の解説
21画
[字訓] かわらなでしこ・はす・おどろく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は遽(きよ)。〔説文〕一下に「麥なり」とあり、かわらなでしこをいう。また「(ふきよ)」と音が近く、蓮の意に用いる。〔荘子、大宗師〕「然として覺む」、〔荘子、斉物論〕「俄然として覺むれば、則ち然としてなり」は、いずれも驚遽のさまをいう語で、遽の声義を用いたものである。
[訓義]
1. かわらなでしこ。
2. はす。
3. 遽と通じ、にわかに、おどろく。
4. と通じて用いる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 阿无師路(あむしろ) 〔名義抄〕麥 ナデシコ
[語系]
・遽giaは同声。懼giua、瞿kiuaは声近く、・遽を同義に用いることがある。
[熟語]
▶・除▶・▶・然▶・▶・麦▶・廬▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報