キ・わるもの

普及版 字通 「キ・わるもの」の読み・字形・画数・意味


5画

[字音]
[字訓] わるもの

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
宀(べん)+九。〔説文〕七下に「姦なり。外なるを盜と爲し、なるをと爲す」とし、九声とする。卜文の字形は、中に九を殴(う)つ形のものがあり、また九を両手で奉ずる形に作るものがある。九は蛇の象形。中で蛇を奉じ、その呪霊によって他に呪詛して害を与えようとするもので、仇敵の意となる。盜(盗)とは、血盟いて、血に唾してこれをす行為をいい、むしろ内に対する謀をいう字である。

[訓義]
1. のろう、蛇の呪霊を用いて呪詛する。
2. その呪詛の対象となるもの、わるもの。
3. わざわい、みだれ。

[古辞書の訓]
名義抄 コトゴトク 〔字鏡集 カタマシ・ヌスム

[下接語]
・姦・内

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android