普及版 字通 の解説
8画
[字訓] くら・こくもつぐら
[説文解字]
[字形] 会意
囗(い)+禾(か)。囗はもと円形。禾を収める倉廩をいい、円なるを、方なるものを廩(りん)という。〔説文〕六下に「廩の圜(ゑん)なるもの」とし、「方なるもの、之れを京と謂ふ」とするが、京はアーチ状の門の象で、廩倉の意はその初義ではない。は、麕と声義通じ、集の意がある。
[訓義]
1. くら、こくもつぐら、まるいこくもつぐら。
2. ぐるぐるまきつける。
3. 輪、まがりくねる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 クラ 〔字鏡集〕 クラ・ワク
[声系]
〔説文〕に声として(菌)・麕など六字を収める。麕はまた・に作る。に集の意がある。
[語系]
khyun、麕・群giunは声義近く、麕集・群居の意において相通ずる。
[熟語]
▶・京▶・窖▶・積▶・倉▶・府▶・▶・輪▶・廩▶・鹿▶・▶
[下接語]
盈・空・穀・残・石・千・倉・盤・米・輪・廩
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報