キール軍港の反乱(読み)キールぐんこうのはんらん(その他表記)Kiel Mutiny

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キール軍港の反乱」の意味・わかりやすい解説

キール軍港の反乱
キールぐんこうのはんらん
Kiel Mutiny

帝政を倒したドイツ革命発端となった反乱。第1次世界大戦で敗色濃厚となったドイツの軍港ウィルヘルムスハーフェンで,1918年 10月 29日に水兵の反乱が発生,それに対する弾圧に抗議して 11月3日にはキール軍港で数千の水兵と労働者がデモを行い,4日には陸軍兵士も多数参加し,4万人の兵士が気勢をあげた。軍艦の指揮権は水兵たちに帰し,市内の労働者もゼネストでそれに呼応労兵評議会が市の実権を握った。これをきっかけに革命が全国に拡大した。

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