デジタル大辞泉 「エルゴン山」の意味・読み・例文・類語 エルゴン‐さん【エルゴン山】 《Mount Elgon》アフリカ東部、ウガンダとケニアの国境にある山。標高4321メートル。大地溝帯の活動に伴って形成された楯状火山であり、山体基部の直径は約80キロメートル、山頂部はカルデラになっている。キタム洞窟をはじめ、多くの溶岩洞がある。周辺一帯はエルゴン山国立公園に指定されている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「エルゴン山」の意味・わかりやすい解説 エルゴン[山]Mount Elgon ケニアとウガンダの国境にある死火山。標高4321m。ケニアを南北に貫く東リフト・バレーの形成に関連して活動した(アフリカ大地溝帯)。頂上には直径約8kmのほぼ円形をした火口がある。頂上が雪線高度に達しないので,現存する氷河はないが,モレーンなどの氷河地形から,氷河期には約3400mの高さより上に氷河があったことが知られる。今でも4月末から5月にかけての短い期間に積雪をみることがある。欧米人で最初にこの山を見たのはH.スタンリー(1875)といわれる。執筆者:中村 和郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エルゴン山」の意味・わかりやすい解説 エルゴン山エルゴンさんMount Elgon ケニアとウガンダの国境にある火山。ビクトリア湖北東約 110kmに位置。数個の峰があり,最高峰はワガガイ峰 (4321m) 。火口直径 8km,火口の深さ約 600m。おもに岩片からなり,溶岩は少ない。初登頂は 1911年,オーストリアのローベルト・シュティグラー,ルドルフ・クムンケによる。緩傾斜で,西斜面ではコーヒー,トウモロコシ,バナナなどの栽培が盛ん。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「エルゴン山」の意味・わかりやすい解説 エルゴン山えるごんさんMount Elgon アフリカ中東部、ウガンダとケニアの国境にある火山。ビクトリア湖の北東に位置する。標高4321メートル。山体基底部の直径約80キロメートル、火口は直径約8キロメートル、深さ610メートルである。標高3300メートル以上には氷河の跡がある。1911年オーストリア人のクマンケとスティクラーが、南東のキタレから初登頂した。[堀 信行] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by