日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団
ぎゃるどれぴゅぶりけーぬすいそうがくだん
La Musique de la Garde Républicaine de Paris
フランス共和国親衛隊の吹奏楽団の通称。外交等の儀礼用に1848年に設立されたファンファーレ隊を土台に、71年に大規模の吹奏楽団へ改組、名称も現在のものに改められた。楽員は約90名で、ほとんどがパリ音楽院をはじめとする音楽学校出身の優秀な奏者で、歴代の団長も高名な音楽家が名を連ねている。1973年以来ロジェ・ブトゥリー(1932― )が団長。団員の技術の優秀さ、色彩感とその変化の自在さ、卓抜な合奏のみごとさ、繊細で柔らかな音からバランスのとれた強奏までこなし、世界の吹奏楽界のもっとも優れた楽団の一つである。演奏旅行も多い。
[美山良夫]