吹奏楽団(読み)スイソウガクダン

関連語 名詞

百科事典マイペディア 「吹奏楽団」の意味・わかりやすい解説

吹奏楽団【すいそうがくだん】

管楽器を主体にした規模の大きい合奏団。トルコの〈軍楽〉が起源で,西洋でも軍楽として発展した。初めラッパと太鼓のみであったが,18世紀に木管楽器,19世紀にサクソフォーンが加わり,管弦楽団に相当する音域をもつようになった。ブラス・バンドbrass bandともいうが,これは欧米では木管楽器を含まないものをさす。→軍楽隊スーザ
→関連項目行進曲スーザフォーン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の吹奏楽団の言及

【吹奏楽】より

…一方,イギリスに発生したブラス・バンドbrass band(金管バンド)はサクソルン族を中心とした金管楽器と打楽器でパイプ・オルガンのような美しい響きをねらったバンドである。吹奏楽はドイツ語のBlasmusikの訳で日本で〈吹奏楽団〉のことをブラスバンドと呼ぶのはこの転用といわれる。しかし最近は,前述の金管バンドとの混同を避けるために,この呼び名は使われなくなってきた。…

【バンド】より

…ブラス・バンドは金管合奏(打楽器を含む)の意味である。ミリタリー・バンドは軍楽隊を意味すると同時に,ブラス・バンドに木管楽器を加えた編成,すなわち吹奏楽団を意味した。今日では吹奏楽団(吹奏楽)は単にバンド,あるいはウィンド・バンドwind bandと呼ぶ。…

※「吹奏楽団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android