クイ族(読み)クイぞく(その他表記)Kui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クイ族」の意味・わかりやすい解説

クイ族
クイぞく
Kui

タイ語ではソアイ Soaiという。北東タイからカンボジアにかけての丘陵に住むモン=クメール語系民族。人口は 60万人以上と推定される。かつては鍬耕作による焼畑農耕生業中心であったが,現在は大部分水稲耕作を行い,象狩りや鉄鍛冶にたずさわる者もある。在来の精霊信仰に仏教が大きく浸透している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクイ族の言及

【カンボジア】より

…チャム族はイスラム教徒であるので,クメール・イスラムと呼称される。少数民族としては,ラタナキリ高原のプノン族,スティアン族,ダンレック山地内のクイ族,カルダモーム山脈のポー族などがいる。これら山岳民族はクメール・ルーKhmer Lou(高地クメール族)と呼ばれ,採集狩猟,焼畑農業により生活している。…

※「クイ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android