クグロフ(その他表記)kouglof(フランス)

デジタル大辞泉 「クグロフ」の意味・読み・例文・類語

クグロフ(〈フランス〉kouglof/kougelhof)

クグロフ型(外側に斜めの溝のある蛇の目型)で焼いたフランスアルザス地域の菓子クーゲルホフ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「クグロフ」の解説

クグロフ【kouglof(フランス)】

フランス・アルザス地方やオーストリアの伝統的な菓子。小麦粉砂糖・卵・バター牛乳などを合わせ、干しぶどうなどを入れた生地を、パンのようにイーストを用いて発酵させ、クグロフ型(ねじれた王冠のような独特な形の型)で焼いたもの。切り分けて食べる。◇マリー・アントワネット好物だったと言われる。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクグロフの言及

【ケーキ】より

…(5)発酵生地のもの イーストの発酵を利用して作る生地で,製法はパンと同じであるが,バター,卵,砂糖,牛乳を多く用いるのが特徴。洋酒入りシロップをたっぷり含ませたサバラン,王冠形の型に入れて焼くウィーンの伝統的なクグロフなどがよく知られている。(6)ビスケット生地のもの 小麦粉,バター,砂糖,卵を主材料とする生地を,絞り出したり薄くのばして型で抜いてオーブンで焼く。…

【洋菓子】より

…〈ドゥルキアリウスdulciarius〉というチーズや生クリームを用いた菓子,はちみつ入りのクッキー,はちみつとヤギ乳のチーズを使った〈プラケンタplacenta〉,チーズケーキの一種である〈リブムlibum〉などが作られていた。また,ローマ末期には手のこんだレリーフ模様のある菓子型も利用され,今日の〈クグロフ〉(レーズンをまぜた発酵生地を王冠形の型に入れて焼いたケーキ)に似た形の菓子もあった。ローマ時代には製粉技術やかまどの構造も,長足の進歩をとげたことにより,製パン・製菓技術は大幅に発展したと考えられるが,まだ砂糖は知られておらず,甘味源としてははちみつや乾果が使われていた。…

※「クグロフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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