クズレ遺跡(読み)くずれいせき

日本歴史地名大系 「クズレ遺跡」の解説

クズレ遺跡
くずれいせき

[現在地名]伊東市富戸

大室おおむろ(五七九・六メートル)東斜面から続く丘陵末端に形成された海食崖上の平坦地に立地する。富戸ふと漁港を見下ろし、標高二二〇メートル前後。周辺一帯はクズレの地名が示すとおり火山活動に伴う地震によって大小クラック縦横に入って破砕されており、住居跡の床面にも段差が認められた。昭和六二年(一九八七)発掘調査が行われた結果、縄文時代の竪穴住居跡一二棟と縄文早期後半の土坑七基、前期後半の石器製作跡二基が検出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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