クメジマボタル(読み)くめじまぼたる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クメジマボタル」の意味・わかりやすい解説

クメジマボタル
くめじまぼたる

1993年(平成5)4月、沖縄県久米島の宇江城(うえぐすく)岳山中の白瀬川で、国立科学博物館の大和田守、アマチュア昆虫研究家の木村正明の2人が発見した新種ホタルゲンジボタルに似ているがゲンジボタルにある黒い線がないので区別できる。体長1.4~1.6センチメートル。日本にすむホタル約50種のうち、幼虫期を水中で過ごすものはゲンジボタルとヘイケボタルしか知られていなかったが、本種の幼虫も水生である。近縁種台湾のカギボタルなので、沖縄が大陸とつながっていた時代からの遺存種残留種)ではないかという。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android