クラウジウス=クラペイロンの式(読み)クラウジウスクラペイロンのしき(その他表記)Clausius-Clapeyron's equation

改訂新版 世界大百科事典 の解説

クラウジウス=クラペイロンの式 (クラウジウスクラペイロンのしき)
Clausius-Clapeyron's equation

液体気体など,物質の二つの相が熱平衡にある場合に,温度一定の下で第1の相から第2の相へ準静的に単位質量を転移させたときの吸収熱qと,そのときの温度T(絶対温度),圧力p,第1,第2の相の比体積v1v2との関係を与える式。qTdp/dT)(v2v1)と表される。ただし,微分は,共存曲線に沿ってのものである。この式は最初B.クラペイロンが熱素説の立場から導いたもので,後に,R.クラウジウスによって熱力学を用いて正しく導かれた。なお,この式は,転移に伴う熱量および体積の変化をそれぞれ⊿Hおよび⊿Vとして,dp/dT=⊿H/(TV)の形に書き,共存曲線の圧力と温度との関係を与えるものと解釈することもできる。
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法則の辞典 の解説

クラウジウス‐クラペイロンの式【Clausius-Clapeyron's equation】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

クラウジウス=クラペイロンの式
クラウジウスクラペイロンのしき

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