クラウジウスの定理(読み)クラウジウスのていり(その他表記)Clausius' theorem

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラウジウスの定理」の意味・わかりやすい解説

クラウジウスの定理
クラウジウスのていり
Clausius' theorem

熱力学系が任意のサイクルを経て変化するとき,サイクルを一回りする間に系が得る換算熱量総和は一般に負となり,可逆サイクルのときだけゼロとなる。これをクラウジウス定理という。この定理はカルノーの定理を拡張したものであり,熱力学第二法則の1つの表現である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 カルノー

法則の辞典 「クラウジウスの定理」の解説

クラウジウスの定理【Clausius' theorem】

任意の熱サイクルにおいて,dQ熱量の無限小変化とすると,次の式が成り立つ.

等号が成立するのは可逆サイクルの場合のみであり,不可逆サイクルの場合は常に不等号となる.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android