換算熱量(読み)かんさんねつりょう(その他表記)reduced heat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「換算熱量」の意味・わかりやすい解説

換算熱量
かんさんねつりょう
reduced heat

系が変化途中で温度 T熱源から熱量 Q を受けるとき,Q/T を系がその熱源から得た換算熱量という。ただし,系が熱量 Q を与えるときは,Q<0 とする。カルノーの定理によると,2つの熱源間の可逆サイクルにおいては,換算熱量の代数和はゼロとなり,不可逆サイクルにおいては,それが負となる。これを熱源が3つ以上ある場合に拡張したのがクラウジウスの定理である。換算熱量は,熱力学で重用されるエントロピー基礎になるものである。

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