ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラカトア津波」の意味・わかりやすい解説 クラカトア津波クラカトアつなみKrakatoa Tidal Waves クラカトア火山の大爆発に伴う津波の総称。特に 1883年8月 27日の大爆発の前日から当日に大津波が起り,65km離れたジャワのメラクで 30~40m,30km離れたスマトラのカチムバンでは 24mの波高を記録し,軍艦『ベロウ』号が谷を 3kmも登り,海抜 10mのところに押上げられた。この津波で約3万 6000人の死者を出した。検潮器で観測された津波は周期が1~2時間の長いもので,西は喜望峰まで,南,東はオーストラリア西岸まで認められたが,太平洋にはあまり波及しなかった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by