クラック-デ-シュヴァリエとカル-エッサラー-エル-ディン(読み)クラックデシュヴァリエとカルエッサラーエルディン

世界遺産詳解 の解説

クラックデシュヴァリエとカルエッサラーエルディン【クラック-デ-シュヴァリエとカル-エッサラー-エル-ディン】

2006年に登録された世界遺産(文化遺産)。クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城は、シリア国内にある十字軍時代を代表する城郭。クラック・デ・シュヴァリエは、シリア西部、レバノンのトリポリ東方にあり、高さ650mの峰の上に築かれている。第1回十字軍の遠征でアラブ側の砦を奪い、これを譲り受けた聖ヨハネ騎士団が大規模な拡張を行い、中世ヨーロッパ風の城郭とした。しかし、1271年にイスラム側の手に渡り、角塔が建設されるなどの拡張が行われた。一方、ハフェ市にあるサラディン城も、もともとは十字軍の城だったが、1188年にアイユーブ朝のサラディンにより陥落し、この勝利にちなんでサラディンの要塞と名づけられた。ビザンチン帝国、フランク王国、アイユーブ朝の諸様式が混在している。2011年以降のシリア騒乱による被害のため、2013年に危機遺産リストに記載され、直後の2013年7月にクラック・デ・シュヴァリエは、空爆を受け、塔一つが破壊されるなど大きな被害が出た。◇英名はCrac des Chevaliers and Qal'at Salah El-Din

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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