クラックマナンシャー(英語表記)Clackmannanshire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラックマナンシャー」の意味・わかりやすい解説

クラックマナンシャー
Clackmannanshire

イギリススコットランド中東部の単一自治体(カウンシルエリア council area)。行政府所在地アロア。南西の境界をフォース川が流れ,その支流デボン川の北部にオキル丘陵の荒れ地が広がる。現クラックマナンシャーは大部分が旧クラックマナンシャー県に,東部の一部が旧パースシャー県,西部の一部が旧スターリングシャー県に属する。1975年の自治体再編でセントラル県の一部となり,1996年に単一自治体となった。古くはケルト系の部族が定住しており,のちにこの地に住んだピクト人祖先であるともいわれる。18世紀後半から 19世紀にかけての産業革命では,地元産の羊毛とデボン渓谷から産出された石炭が毛織物業と炭鉱業の発展を促したが,これらの伝統産業は 20世紀後半には著しく衰退した。以後も金属加工などの製造業は続くが,電子機器やサービス関連の比重が増している。農業も幅広く行なわれているが,炭鉱業によって引き起こされた地盤沈下に悩まされている。アロアは商業の中心でもある。面積 157km2。人口 4万8900(2006推計)。

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