クリジャニッチ(その他表記)Juraj Križanić

改訂新版 世界大百科事典 「クリジャニッチ」の意味・わかりやすい解説

クリジャニッチ
Juraj Križanić
生没年:1618-83

クロアチア人のカトリック神学者で政治著作家。青年時代ローマへ渡り,そこで教育を受ける。正教会カトリック教会の対立問題に取り組み,ロシア関心を抱いた。ロシアに赴き,約四半世紀を過ごした。この間,ツァーリ政府によりシベリア追放されたが,政治著作《ポリティカ》を書き,ロシアこそドイツ人やトルコ人からスラブ人を守ることができるとし,そのためにロシア正教会とカトリック教会との統一の必要性を主張晩年に追放が解かれ,ポーランドに渡り客死した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android