クリスモン(その他表記)Chrismon

改訂新版 世界大百科事典 「クリスモン」の意味・わかりやすい解説

クリスモン
Chrismon

キリストを意味するモノグラム(組合せ文字)。ギリシア語のΧΡΙΣΤΟΣ(クリストス)の最初の2文字Χ(キー)とΡ(ロー)を組み合わせたもので,さまざまな形をとる。312年,コンスタンティヌス大帝は夢に告知を受けて,このモノグラムをラバルム軍旗)に掲げ,マクセンティウスとの戦い勝利をえたという。Α(アルファ)とΩ(オメガ)を伴ったり,円輪に組みこまれるなどして,勝利のキリストの象徴的表現として,初期キリスト教時代を中心に中世まで広く用いられた。
執筆者:


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 荒木

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android