クリソベリル(その他表記)chrysoberyl

翻訳|chrysoberyl

改訂新版 世界大百科事典 「クリソベリル」の意味・わかりやすい解説

クリソベリル
chrysoberyl

金緑石ともいう。化学成分BeAl2O4鉱物。斜方晶系に属し板状結晶であるが,しばしば六連双晶となり偽六方の対称を示す。ガラス光沢を示し,黄色,黄緑色,緑色,緑褐色,赤色を呈する。モース硬度8.5,比重3.7。へき開は{001}に明瞭。花コウ岩ペグマタイトや雲母片岩中に一次鉱物として産出するが,それらより流出した砂鉱中からも見いだされている。日本では福島県雲水(うず)峰,岐阜県苗木地方よりその産出が報告されている。
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クリソベリルの名称はギリシア語で金を意味するchrysosとベリル(緑柱石)を意味するとされるbēryllosにちなみ,黄色ないし緑色の透明石は貴石としては価値が高いが,一般にはなじみが薄い。むしろこの石のうち,キャッツアイ効果を示すクリソベリル・キャッツアイと,昼間光で緑色,電灯光で赤色に変化する変色性の効果をもつアレキサンドライトの2種が,希少性ある宝石としてよく知られている。主要産地はブラジルスリランカ
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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