クルイモフ(読み)くるいもふ(その他表記)Юрий Соломонович Крымов/Yuriy Solomonovich Krïmov

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クルイモフ」の意味・わかりやすい解説

クルイモフ
くるいもふ
Юрий Соломонович Крымов/Yuriy Solomonovich Krïmov
(1908―1941)

ソ連小説家。モスクワ大学物理数学部を卒業、一貫して技術畑を歩き、カスピ海の石油採掘現場などで働いた。その体験をもとにした長編『油槽船デルベント』(1938)は、社会主義生産をテーマにした小説なかの数少ない傑作で、広く愛読された。第二作『技師』(1941)以後、官僚主義批判の小説シリーズを構想していたが、第二次世界大戦に従軍、戦死した。

江川 卓]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む