クルイモフ(読み)くるいもふ(その他表記)Юрий Соломонович Крымов/Yuriy Solomonovich Krïmov

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クルイモフ」の意味・わかりやすい解説

クルイモフ
くるいもふ
Юрий Соломонович Крымов/Yuriy Solomonovich Krïmov
(1908―1941)

ソ連小説家。モスクワ大学物理数学部を卒業、一貫して技術畑を歩き、カスピ海の石油採掘現場などで働いた。その体験をもとにした長編『油槽船デルベント』(1938)は、社会主義生産をテーマにした小説なかの数少ない傑作で、広く愛読された。第二作『技師』(1941)以後、官僚主義批判の小説シリーズを構想していたが、第二次世界大戦に従軍、戦死した。

江川 卓]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android