ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クルディスターン地方」の意味・わかりやすい解説 クルディスターン地方クルディスターンちほうKurdistan アラビア語では Kurdestān,ペルシア語では Kordestān。イラク北部,イラン北西部,トルコ東部にまたがり,一部シリアとアルメニアを含む地方名。「クルド人の土地」の意で,住民の大部分はクルド人。高原と山地が大部分を占め,古くからクルド人による遊牧が営まれてきた。 15世紀にオスマン帝国の版図に入り,第1次世界大戦後,1920年のセーブル条約でクルディスターンをモースル州とすることが定められたが,23年のローザンヌ条約で各国に分割され,現在にいたっている。特にイラクのクルド人は自治を求める武力闘争を継続し,イラク軍の化学兵器使用,大量の難民など国際問題となっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by