日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロアザ」の意味・わかりやすい解説 クロアザくろあざClaire Croiza(1882―1948) フランスのメゾ・ソプラノ歌手。パリ生まれ。パリ音楽院に学び、1905年にデビュー。14年までブリュッセルのモネ劇場に所属、『ペレアスとメリザンド』のジュヌビエーブなどを歌った。以後はパリのオペラ・コミック座に属して多くのフランス作品初演に参加したが、やがて舞台を去ってコンサートに専心、近・現代フランス歌曲の第一人者となった。34年からは母校で教え、スゼーらの優秀な声楽家を育てた。彼女の残したドビュッシー、フォーレ、ラベルなどの歌曲の録音は不滅の名演として今日まで愛好されている。[美山良夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例