R.S. Mullikenの理論では,分子間化合物の形成に際しては,電子を供与する分子と電子を受けとる分子との間の電子移動が重要な因子であり,前者の分子を電子供与体,後者のそれを電子受容体という.しかし,化学結合や化学反応という広義には,電子の授受が行われる原子,分子,イオンに対しても,これらの用語が用いられる.カチオノイド試薬は電子受容体であり,非共有電子対をもつ原子O,N,Sを含む化合物やπ電子をもつ芳香族化合物は電子供与体である.また,G.N. Lewis(ルイス)の酸・塩基概念では,電子受容体は一種の酸,電子供与体は一種の塩基とみなされる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… これらの特性は,電荷移動理論によって説明される。電荷移動において,電子を供与する分子を電子供与体(ドナー分子D),電子を受容する分子を電子受容体(アクセプター分子A)と呼ぶ。すなわち,D―→D++eとなり,A+e―→A-となる。…
※「電子受容体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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