ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロートゥス」の意味・わかりやすい解説
クロートゥス
Crotus, Rubianus
[没]1539頃.ハレ
ドイツの人文主義者。本名 Johannes Jäger。エルフルトで教育を受け,のちケルンで神学教授となる。 1515年ドミニコ会士に関してスコラ学,修道生活などを皮肉った『無名人士の手紙』 Epistolae Obscurorum Virorumの主著者となる。4年間のイタリア滞在ののちエルフルト大学学長となり (1520) ,その頃ルターに傾倒したが,再びカトリックに戻り,30年頃マインツの大司教に仕え,のち中央教会評議員としてハレに定住。ルターは彼を「マインツの枢機卿の食客」と呼んでいる。
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