クーラカンリ山(その他表記)Kula Kangri

改訂新版 世界大百科事典 「クーラカンリ山」の意味・わかりやすい解説

クーラ・カンリ[山]
Kula Kangri

ブータン王国北部を占めるブータンヒマラヤ最高峰。標高7554m。〈天帝の峰〉という意。別名キュンラ・カーリKünla Khari。1905-08年に4度入国したイギリスのJ.C.ホワイトは,この山を遠望したが,測量され地図上に示されたのは22年である。58年に探検した中尾佐助は,この山がチベット領であることを確認した。63,65年,A.ガンサーらは山群の踏査をした。主峰ほかに,Ⅱ峰7540m,Ⅲ峰7531m,Ⅳ峰7516mがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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