グィード・ダ・シエナ(その他表記)Guido da Siena

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グィード・ダ・シエナ」の意味・わかりやすい解説

グィード・ダ・シエナ
Guido da Siena

イタリア画家シエナ派創始者の一人。 1250~70年頃を中心活動シエナパラッツォ・プブリコにある『玉座マドンナ』は署名"Gu…o de Senis"と 21年の制作年が解読されるが,他の作品との約 50年の差が問題となっている。そのほか確証はないが『聖ドミニコ』 (フォッグ美術館) などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のグィード・ダ・シエナの言及

【シエナ派】より

…シエナ派絵画の淵源は,この地域のベネディクト会修道院で数多く作られたミニアチュールにあり,そこからこの派を特徴づける豊かで優美な色彩と,このうえなく洗練された技法への嗜好が生まれた。13世紀にはすでにグイード・ダ・シエナGuido da Sienaのような画家が現れるが,真にこの派の基礎を確立したのは,ジョットと同時代のドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャが登場してからである。彼は東方のビザンティン美術と北方のゴシック美術を摂取・融合して,繊細な形態を線のリズムが包む甘美で抒情的な画風をつくり上げ,さらに弟子のシモーネ・マルティーニが,よりソフトで優雅な装飾性の濃い絵画へと発展させた。…

【トスカナ[州]】より

…中部イタリアの州。イタリア半島の西側に位置し,リグリア海,ティレニア海,アペニノ山脈に囲まれる。面積2万2900km2,人口353万(1994)。州都はフィレンツェ。北東のアペニノ山脈には標高2000mに達する山があり,全体として西側の海に向かって低くなっていく。アルノ川をはじめいくつかの川の流域と海岸部を除き,山と丘陵におおわれている。また,エルバ島ほかいくつかの島がある。気候は温和で,フィレンツェを例にとれば,月平均気温は1月4.7℃,7月24.6℃,年降水量840mmである。…

※「グィード・ダ・シエナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android