普及版 字通 の解説
15画
[字訓] ならびたがやす・たぐい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は禺(ぐ)。禺は木偶。並べて相偶する意がある。〔説文〕四下に「耒(すき)の廣さ五寸を伐と爲し、二伐をと爲す」とあって、とは二耜(し)を並べることをいう。〔論語、微子〕「長沮・(けつでき)、してす」とみえる。〔詩、周頌、(いき)〕に「十千維(こ)れす」とあって、古くから行われた耕作法である。
[訓義]
1. ならびたがやす、すきを二並びにして耕す、二人が並んで耕す。
2. たぐい、ともがら、あいて。
3. 偶と通じ、偶数。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 トモガラ・タグヒ 〔字鏡集〕 フタナガラ・トモガラ・トモ・タグヒ
[語系]
・偶ngoは同声。二人偶して耕すをという。〔国語、呉語〕にもみえ、多く江南で行われた。
[熟語]
意▶・居▶・▶・語▶・耕▶・国▶・沙▶・人▶・数▶・世▶・犂▶・立▶・麗▶・儷▶
[下接語]
一・嘉・牛・御・耕・合・作・人・千・対・敵・不・万
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報