ぐすぐす

精選版 日本国語大辞典 「ぐすぐす」の意味・読み・例文・類語

ぐす‐ぐす

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 布、紙などのような物がふれあって、静かに音のするさまを表わす語。ごそごそ。
浮世草子・好色一代男(1682)三「きる物もかしこへうち捨て、はだかでぐすぐすとはいりさまに」
② かぜを引いたり、また、泣いたりして、鼻のつまった時の音を表わす語。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「私はぐすぐすべそをかきだした」
③ はれ物などの、痛む感じを表わす語。
小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉下「やっぱりぐすぐす痛い」
説明、言い訳、不平などを、あれこれとつぶやくように言うさまを表わす語。
落語・隅田の馴染め(1889)〈三代目三遊亭円遊〉「夫(それ)からグスグス話を為(し)ながら」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぐすぐす」の意味・読み・例文・類語

ぐす‐ぐす

[副](スル)
鼻がつまったときの音。また、そのようすを表す語。「鼻をぐすぐすいわせる」「鼻がぐすぐすする」
はれ物などが痛むさま。
「やっぱり―痛い」〈三重吉・小鳥の巣〉
物が擦れ合って、かすかに音のするさま。ごそごそ。
「裸で―と(寝床ヘ)入りさまに」〈浮・一代男・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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