精選版 日本国語大辞典 「ぐにゃ」の意味・読み・例文・類語 ぐにゃ [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )① 柔軟で抵抗力のないさま、力が抜けてからだをしっかり保てないさまを表わす語。ぐにゃぐにゃ。ぐにゃり。[初出の実例]「すは合戦に赴かんとすれば、忽ち五体ぐにゃと痿(な)え」(出典:浄瑠璃・奥州安達原(1762)四)② 泥または糞などのような、柔らかくてきたないものに踏みこむさまを表わす語。[ 2 ] 歌舞伎俳優、寛政・享和期(一七八九‐一八〇四)の江戸で立女形として活躍した、初代中山富三郎の愛称。ぐにゃ富(とみ)。[初出の実例]「『女形なら中山富三郎がようござりまする』『アノぐにゃをかいなう、オオ嫌(いや)いなう』」(出典:歌舞伎・隅田春妓女容性(1796)二幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例