グラスマン代数(読み)グラスマンだいすう(英語表記)Grassmann algebra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラスマン代数」の意味・わかりやすい解説

グラスマン代数
グラスマンだいすう
Grassmann algebra

外積代数ともいう。 H.グラスマンが導入したもので,古典幾何学を3次元以上の n 次元幾何学へ一般化した『広延論』のなかで,その考えを厳密なユークリッド幾何学的記述形式を用いて詳細に述べている。点,線,面などの幾何学的対象は,特殊な規則記号で,巧妙に表わされているので,初期の座標幾何学的方法に比べると,はるかに便利な場合が多い。現在の用語でいえば,線形空間に交代積 xy=-yx を導入した代数である。

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