ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリカランドウェスト」の意味・わかりやすい解説 グリカランドウェストGriqualand West 南アフリカ共和国,北ケープ州にあるグリカ族の居住地域。東は自由州,南はオレンジ川,西はラングバーグ山地に接する。18世紀末から 19世紀初頭,コイ族(いわゆるホッテントット)やバスタード(コイ族とボーア人の混血)がケープ植民地からこの地に移住,グリカと自称する集団を形成し,1830年代には,グリカタウン,キャンベル,フィリップポリスを中心に三つの集団が形成された。グリカタウンの首長ウォーターボーアの旧統治領域が現在のグリカランドウェストで,かつてはオレンジ自由国の一部であったが,1867年域内にダイヤモンドが発見されるとイギリスがその併合を要求,1871年に武力でオレンジ自由国からこの地を奪取,1880年にケープ植民地に併合した。キンバリーをはじめ,ホープタウン,ポストマスバーグ,バークリーウェスト,ワレントンなどの町があり,ダイヤモンド,マンガンなどの鉱業や牧畜,穀物,果物を主とする農業が行なわれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by