グレンバイ家の人々(読み)ぐれんばいけのひとびと(その他表記)Gospoda Glembajevi

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グレンバイ家の人々」の意味・わかりやすい解説

グレンバイ家の人々
ぐれんばいけのひとびと
Gospoda Glembajevi

クロアチアの作家クルレジャの戯曲。3幕。1929年作。第一次世界大戦時代のクロアチアの上流社会の倫理的破綻(はたん)を主題とし、銀行家、実業家のグレンバイ一族の崩壊を、長男で学者のレオーネとその義母で娼婦(しょうふ)あがりの男爵夫人カステルリとの葛藤(かっとう)を主軸として描く。グレンバイ家は主人の投機的手腕利害で結び付いた姻戚(いんせき)関係によって貴族社会のなかで地位を築くが、家庭に平和はなく、財産争いや暗い淫蕩(いんとう)が一家を破滅に追い込む。社会生活の現象と人間の運命に対するリアリスチックなアプローチには後期のイプセンの影響がみられる。この戯曲のほかに『グレンバイ家の人々』の作品群を構成する一連の戯曲、散文がある。

[栗原成郎 2023年7月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む