グレーブゼンド(英語表記)Gravesend

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレーブゼンド」の意味・わかりやすい解説

グレーブゼンド
Gravesend

イギリスイングランド南東端部,ケント県北西部,グレーブシャム地区の都市。ロンドンの東約 30km,テムズ川下流部の南岸に位置する河港都市。初めは農業集落であったが,リチャード2世在位 1377~99)によりロンドンへの旅客輸送の渡船独占営業権を勅許されてからテムズ川の水運に関する行政業務に携わるようになり,16世紀以降イギリスの海上貿易の発展に伴って貿易港としても成長。19世紀前半には保養地,海水浴場としても有名になり,各種工場,埠頭なども建設された。今日では製紙セメント,機械,造船などの工業が立地する工業都市であり,またテムズ川南岸沿いに延びている工業地帯の商業,教育,娯楽の中心地ともなっている。港はロンドン港の一部をなし,税関,ロンドン港衛生局,水先案内人協会などがある。人口 5万3045(2001)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android