日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
グローバル・エイジウォッチ指数
ぐろーばるえいじうぉっちしすう
Global AgeWatch Index
世界91か国における高齢者の収入、健康、雇用・教育、生活環境などを調査して算出した指数。高齢者暮らしやすさランキングともいう。2013年10月1日の国際高齢者デーに発表された。NGOのヘルプエイジ・インターナショナルHelpAge Internationalが国連人口基金(UNFPA)と共同で、国連経済社会局、世界銀行(国際復興開発銀行)、世界保健機関(WHO)、国際労働機関(ILO)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)などがもつデータをもとに高齢者を取り巻く状況を13の基準で評価し、算出した指数を住みやすい国としてランキングしたものである。総合1位はスウェーデン、2位はノルウェー、3位はドイツで、ヨーロッパの成熟国が上位に入った。経済規模の大きい国をみるとGDP(国内総生産)が世界1位のアメリカは8位、2位の中国は35位、3位の日本は10位(収入27位、健康5位、雇用・教育10位、生活環境19位)であった。下位をみると、91位はアフガニスタン、90位はタンザニア、89位はパキスタンで、政治状況が不安定な開発途上国が並んだ。
[編集部]