ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グワダル」の意味・わかりやすい解説 グワダルGwadar パキスタン南西部,バルチスターン州南部のアラビア海に面する地区および中心自治体。グワダルの市街地は,アラビア海にハンマー状に突き出た陸繋砂州(トンボロ)と,その後背地に広がる。1797年オマーン帝国(→ブー・サイード朝)のスルタン領となり,1958年にパキスタンに割譲された。イワシやサメなどの漁業や水産加工が行なわれる。巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国により,2013年以降,道路や港湾などが急ピッチで整備された。東岸のグワダル港は深水港で,中国企業の管理のもと国の重要な貿易拠点となっている。後背地ではモロコシ,大麦,小麦,ナツメヤシが栽培され,家畜も飼育されている。東のパスニ,北東のトゥルバットとは道路で結ばれている。グワダル地区面積 1万2637km2。人口 26万3514(2017)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by