トンボロ(読み)とんぼろ(英語表記)tombolo

翻訳|tombolo

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トンボロ」の意味・わかりやすい解説

トンボロ
とんぼろ
tombolo

陸地と島とを連結する1本あるいは2本以上の砂礫(されき)の堆積(たいせき)地形砂州(さす))をいう。陸係砂州ともいう。1本の砂州でつながった単一トンボロのほか、2本の砂州で連結された二重トンボロや、多くの砂州で連結した複合トンボロ、Y字型砂州で連結されたY字トンボロなどがある。2本以上の砂州間には潟湖(せきこ)や低湿地がみられる。福岡県博多(はかた)湾の海の中道、紀伊半島南端の串本(くしもと)などの砂州はトンボロの事例である。

[豊島吉則]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トンボロ」の意味・わかりやすい解説

トンボロ
tombolo

陸繋砂州ともいう。陸地と島とをつなぐ砂州。海岸からそれほど離れていない距離に島があると,海流浸食運搬作用によって運ばれてきた岩屑が陸地と島の間に堆積し,細長く低平な砂州を形成して両者をつなぐ。つながれた島を陸繋島と呼ぶ。日本では潮岬函館山などがその例である。

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