ケイ酸亜鉛鉱(読み)けいさんあえんこう(その他表記)willemite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケイ酸亜鉛鉱」の意味・わかりやすい解説

ケイ酸亜鉛鉱
けいさんあえんこう
willemite

三方晶系鉱物。 Zn2SiO4硬度 5.5,比重 3.9~4.1。白色ないし緑黄色樹脂光沢。柱状結晶。常にわずかなマンガンを含むが,多量に含むものを特にマンガンケイ酸亜鉛鉱という。亜鉛鉱床に産し,フランクリン鉱バラ輝石を伴う。

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世界大百科事典(旧版)内のケイ酸亜鉛鉱の言及

【亜鉛鉱物】より

…大分県木浦鉱山の異極鉱は美晶である。アメリカのニュージャージー州フランクリンには紅亜鉛鉱zincite ZnO(純粋のZnOは白色であるが,天然に産するものはMnなどの不純物を含み紅色である),フランクリン鉱franklinite (Zn,Fe,Mn)(Fe,Mn)2O4(磁鉄鉱Fe3O4と同構造),ウィレマイトwillemite Zn2SiO4(ケイ酸亜鉛鉱ともいい,六方晶系。類似の化学組成をもつカンラン石Mg2SiO4は斜方晶系で,構造が異なる)などを産し,亜鉛鉱床の酸化帯が変成作用を受けたものといわれている。…

※「ケイ酸亜鉛鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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