( 1 )[ 二 ]の場合は、挙例の浄瑠璃「心中二枚絵草紙」のように、近世前半では、語幹が一拍の一段活用動詞に接続する用法が多く見えるが、近世後期に入ると安永五年(一七七六)京刊「洒落本・無論里問答‐下」の「どのあごたでいひけつかった」のように一段活用以外の動詞にも接続するようになる。
( 2 )時期を同じくして、[ 一 ]の用法にも広がりが見られ、「居る」「有る」のほか「行く」「言う」の意の卑語としての用法も見られるようになる。
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