最新 地学事典 「ケルビン効果」の解説
ケルビンこうか
ケルビン効果
Kelvin effect
雲粒のような微水滴表面では,平坦な水面に比べて水蒸気圧が高く,蒸発が起こりやすい。微水滴が小さくなるほど,すなわち微水滴表面の曲率が大きくなるほどこの効果は強くなり,気液平衡を保つために必要な飽和比(空気中の水蒸気圧/飽和水蒸気圧の比)は,0.1µm以下の水滴径で急速に大きくなる。このことは,水面の曲率と蒸気圧の関係を示したケルビン方程式によって示され,ケルビン効果と呼ばれる。ある径(d)の水滴が気液平衡となる場合の飽和比(KR)を示す形のケルビン方程式は,
となる。γ,M,ρはそれぞれ水の表面張力,分子量,密度であり,R, Tは気体定数および温度。参考文献:W.C.Hinds(1999) Aerosol Technology
執筆者:小島 知子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

