1モルの理想気体の状態方程式pV=RT(pは圧力、Vは1モルの容積、Tは絶対温度)中の定数Rを気体定数という。ガス定数あるいは普遍気体定数ともいう。アボガドロの法則から、理想気体とみなせる気体は、その種類いかんによらず、同温・同圧下の容積は同じ一定値(0℃、1気圧の下で22.4136リットル)をとるから、Rは気体の種類によらない定数となる。その値は、
R=(8.31441±0.00026)J/mol・K
=(8.20568±0.00026)
×10-2m3・atm/kmol・K
となる。また気体定数は、ボルツマン定数kとアボガドロ定数NAとの間にR=NA・kの関係がある。
[戸田源治郎]
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1molの理想気体の圧力,体積,絶対温度をそれぞれp,V,Tとすれば,ボイル=シャルルの法則によりpV=RTが成り立つ。この式中の定数Rを気体定数という。1molの気体は,1気圧,0℃の状態で22.4lの体積を占めることを利用すると,気体定数はR=8.31J/mol・K=0.082l・atm/mol・Kと計算される。なお,気体定数をモル分子数で割ったものはボルツマン定数である。
執筆者:阿部 龍蔵
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基本物理定数の一つ.理想気体の状態式
pV = RT
における比例定数Rをいう.国際単位系(SI単位)で
R = 8.314472 J K-1 mol-1,
そのほか従来は0.08205 L atm K-1 mol-1 および1.9872 cal K-1 mol-1 も用いられてきた.
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