普及版 字通 の解説
14画
[字訓] うつ・あたる
[説文解字]
[字形] 会意
(けい)+攴(ぼく)。〔説文〕三下に「相ひちて中(あた)るなり。車の相ひつが如し」とし、(えい)(車轂、こしき)の相当たる意とするが、その字は(けき)。は(げき)に作るべく、に従い、は(ふくろ)の上部を括った形。そのをけて撃つので、・(撃)はみなに従う。車轂とは関係のない字である。
[訓義]
1. うつ、に入れたものをけて撃つ、うちはらう。
2. と通じ、つなぐ。
3. (けい)と通じ、なやむ、くるしむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 クルマノコシキ・トヅ 〔字鏡集〕 モタヒ・ツチクレ・カワラ・タマタマ
[声系]
〔説文〕に声として・・など十三字を収める。は、に穀類などを入れてけて撃ち、もみ取りなどをする形。は車轂の相撃つ音の擬声語で、・とは字の立意が異なる。
[語系]
・・kyekは同声。kyeも声近く、系・係hyeの義がある。〔玉〕にを係の初文とするが、系・係は儀礼のとき人に用いる呪飾。は・の初文。は形声字である。
[熟語]
畜▶・兵▶・力▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報