ゲリメル(その他表記)Gelimer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲリメル」の意味・わかりやすい解説

ゲリメル
Gelimer

北アフリカのバンダル王国最後の王 (在位 530~534) 。親ビザンチン (東ローマ) の,いとこヒルデリックを廃して即位。 533年ビザンチン皇帝ユスチニアヌス1世の派遣したベリサリウス麾下のビザンチン軍の侵入を受け,カルタゴ近郊のアドデキムンで大敗を喫した。ヌミディアに逃れたが,捕えられ (534.3.) ,コンスタンチノープルに送られ,ガラチアに流された。こうしてローマ人がアフリカと呼んだ地域 (ほぼ現在のチュニジアに相当) にローマの支配権が再度確立された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む