化学辞典 第2版 「ゲル電気泳動」の解説
ゲル電気泳動
ゲルデンキエイドウ
gel electrophoresis
ポリアクリルアミドやアガロースなどをゲル状にし,それを支持体とした電気泳動法.ゲルは三次元の網目構造(pore)をもつと考えられ,このpore size分布の上限より大きな分子は泳動されず,下限より小さな分子はすみやかに泳動される.pore size分布内の分子は,その形状,大きさおよび実効電荷により泳動速度が異なるので分離される.ポリアクリルアミドゲルはアクリルアミド,架橋剤の濃度およびその量比をかえることによって,分離しようとする試料に応じたpore sizeのゲルを調製できる.ゲル濃度3~30% を用いて分子量数千から100万近いタンパク質まで分離可能である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報