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電気泳動 でんきえいどう electrophoresis

翻訳|electrophoresis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電気泳動
でんきえいどう
electrophoresis

コロイド溶液や,さらに粒子の粗い分散系 (粗大分散系) 中に電極を入れて直流電圧をかけると,コロイド粒子微粒子が分散媒中を移動して徐々に一方向に集る現象。これらの粒子は多くの場合,その表面に負電荷または正電荷をもつために,このような現象を生じる。

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デジタル大辞泉の解説

でんき‐えいどう【電気泳動】

コロイド溶液電極を入れて直流電圧を加えると、コロイド粒子が陽極または陰極へ向かって移動する現象。

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百科事典マイペディアの解説

電気泳動【でんきえいどう】

コロイド溶液中に二つの電極を入れて直流電圧を加えたとき,溶質がその電荷に応じて陽極または陰極側に移動する現象。電位勾配(こうばい)1V/cmの時の移動速度(cm/secで表す)を移動度という。
→関連項目コロイド

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栄養・生化学辞典の解説

電気泳動

 荷電性粒子の溶液やコロイド液を電場におくと,荷電によって他の符号の電極にその粒子が引かれる.この性質を利用して物質を分別する方法.

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世界大百科事典 第2版の解説

でんきえいどう【電気泳動 electrophoresis】

液体中に分散された固体粒子や油粒子は帯電しているので,電界を与えられると移動する。この現象を電気泳動という。粒子はその帯電電荷に応じて陰極または陽極に移動し,また粒子の大きさや形状によって泳動速度(移動度)も異なるので,これを利用して精製・分離や分析を行うことができる。以下に応用例を述べる。(1)精製への応用 粘土粒子は水中で負に帯電するので,電気泳動により陽極に集めて精製できる。顔料,カーボランダムステアタイト(滑石の一種)などの精製も試みられている。

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大辞林 第三版の解説

でんきえいどう【電気泳動】

荷電したコロイド粒子などが溶液中にかけられた電場によって移動する現象。コロイド粒子やタンパク質などの生体高分子の電荷・大きさ・形状などを知るのに有効。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電気泳動
でんきえいどう
electrophoresis

古くは、溶液中に一対の電極を浸して直流電圧をかけたときに、コロイド粒子がいずれか一方の電極に向かって移動することをいったが、現在では、コロイド粒子に限定することなく、荷電したイオンなどが溶液中にかけられた電場によって移動することをさす。媒体としては濾紙(ろし)やデンプンゲル、寒天ゲル、あるいはポリアクリルアミドのゲルなどが用いられ、この中で、分離したいものを小さなスポットあるいは細い帯状につけたものを泳動させて分離、確認を行う。生体成分、錯イオンなどかなり類似したものどうしの分離に有効でよく利用される。通電クロマトグラフィーとよばれることもある。[山崎 昶]

生化学における電気泳動

おもな電気泳動法には、U字管状のガラス容器を用いて溶質の界面移動を観測する方法と、膜あるいはゲル状支持体中で泳動を行う方法の二つがある。溶液中の溶質の移動を観測する前者の方法は、扱いがめんどうなうえ溶質の染色による検出ができないので、支持体中で泳動させる後者のほうが利用度が高い。そのため、濾紙、セルロースアセテート膜、ポリアクリルアミドゲル、アガロースゲルなどの支持体を用いた泳動法がよく用いられ、低分子物質のほか、酸性多糖、核酸、タンパク質などの分離や精製に広く用いられている。ポリアクリルアミドゲルやアガロースゲルを支持体とする電気泳動はとくにゲル電気泳動とよばれ、タンパク質やDNA(デオキシリボ核酸)断片の分離・分画や分子サイズの測定に広く用いられており、分子生物学のもっとも基本的な手段の一つとなっている。[嶋田 拓]
『A・H・ゴールドン著、坂岸良克訳『ゲル電気泳動法』(1974・東京化学同人) ▽木曽義之著『ゾーン電気泳動』(1975・南江堂) ▽真鍋敬著『タンパク質のゲル電気泳動法』(1991・広川書店) ▽日本電気泳動学会編『最新電気泳動実験法』改訂版(1999・医歯薬出版) ▽菅野純夫・平野久監修『より高感度・定量的な検出解析のための電気泳動最新プロトコール』(2000・羊土社)』

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世界大百科事典内の電気泳動の言及

【界面電気現象】より

…コロイドの場合には,コロイド粒子のほうが移動する。これを電気泳動という。また隔膜などの多孔質膜を通して液を流動させると,膜の両面に電位差を生ずる。…

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