日本大百科全書(ニッポニカ) 「コウラウン」の意味・わかりやすい解説
コウラウン
こうらうん / 紅羅雲
red-whiskered bulbul
[学] Pycnonotus jocosus
鳥綱スズメ目ヒヨドリ科の鳥。同科シロガシラ属35種中の1種。全長約20センチメートル。背面灰褐色、下面白色の鳥であるが、黒色の羽冠は長く、目の下にある耳羽(じう)の赤色、白い頬(ほお)、下尾筒の赤色などがこの鳥の特徴である。中国南部、インドシナ半島、ビルマ(ミャンマー)、インドに分布し、各地の村落近くの林、庭園などに生息して、種子、若芽、果実、野菜のほか昆虫も食べるごく普通種であるが、美しく声もよいので飼い鳥として人気がある。オーストラリア、アメリカでは輸入されたものが野生化している。
[坂根 干]