コトル湾(読み)コトルわん(その他表記)Boka Kotorska

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コトル湾」の意味・わかりやすい解説

コトル湾
コトルわん
Boka Kotorska

バルカン半島西部,アドリア海に臨む湾。モンテネグロに属する。湾口から湾奥まで約 30km,水深約 7.5~15m。各種の船舶が航行でき,世界有数の天然の良港となっている。くびれた海峡により四つの内湾に分かれ,奥にコトルの町がある。湾一帯は海岸まで迫る山と静かな海が調和した景勝地で,風俗にも独特のものがあり,中世からの古い建造物が現存し,保養,観光の中心地をなす。ヨーロッパで最高の年降水量がある。かつてはオーストリア=ハンガリー帝国の海軍基地があった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android